ジャンル・エリア : グルメ | 近畿 2020年04月30日
日野町の酒販店「酢屋忠本店」は29日、地元の日野祭などをイメージした樽(たる)生クラフトビールの持ち帰り販売を始めた。今年の日野祭は曳山(ひきやま)の巡行などが中止となり、「自宅でビールとお祭り気分を味わってもらいたい」と呼び掛けている。5月6日まで。
店の6代目で、祭りや催しをイメージしたビールを製造している「ヒノブルーイング」社長の田中宏明さん(36)が企画。以前から、容器代でビールの販売価格が高くなるのを避けたいと考え、店にかつてあった酒を量り売りする「通いとっくり」の風習も参考に、持ち帰り販売を検討していた。外出自粛の動きも受け、試験的な販売に踏み切った。
同社製の全8種から、樽の空き状況に応じて3種程度を用意し、持参してもらった飲料の空きペットボトルなどに注ぐ。価格は、通常よりも手ごろな500ミリリットル700円から。
従来のボトル入りビールも販売し、ラベルには過去の日野祭の映像を見られるQRコードを貼った。
田中さんは「誰とでも仲良くなれるのが祭りの良さであり、ビールの良さでもある。夕食前などに来店し、樽生のフレッシュさを楽しんでほしい」と話す。
営業は午前9時~午後7時。期間中は無休。(問)同店=0120(100)046
(斎藤航輝)