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【滋賀】いちご酢、味わいさっぱり 豊郷の市川農場が醸造所とコラボ

ジャンル・エリア : グルメ | 果物 | 特産 | 近畿  2023年07月11日

新発売の「いちご酢」をPRする市川さん=豊郷町吉田で

新発売の「いちご酢」をPRする市川さん=豊郷町吉田で

 豊郷町のイチゴ農家「市川農場」が、自社のイチゴをふんだんに使った「いちご酢」の販売を始めた。県内で唯一の酢醸造所「淡海(たんかい)酢」(高島市)とのコラボ商品。「いちごバター」をはじめとする加工品を次々に生み出す農場が、県内企業と初めてタッグを組んだ。

 いちご酢は、市川農場で採れた「あきひめ」と淡海酢の醸造酢を調合して発酵させる。製造にかかる期間は約2カ月。試作では、イチゴ好きの人らでつくる東京の「銀座いちご俱楽部」などの協力を得て、今年3月に完成させた。

 瓶を開けると酸っぱい香りが感じられつつも、味わいはさっぱりと飲みやすくイチゴの甘みが広がる。容量300ミリリットルのうち40%がイチゴの果実分。300本を生産するのに、56キロのイチゴを使用するという。

 市川健治社長(47)は「イチゴ感が強く、イチゴを年中味わってもらえる商品ができた。飲むだけでなく、料理にも使える」とPRする。

 1本1650円。彦根市平田町、賀田山町、愛荘町にあるJA東びわこの3直売所とアル・プラザ彦根で販売している。インターネットでも購入できる。(石曽根和花)