ジャンル・エリア : まちおこし | イベント | 三重 | 歴史 | 神社・仏閣 2020年11月05日
亀山市の野村地区まちづくり協議会は8日、身近な歴史文化遺産を知ってもらおうと、市民を対象に、地区周辺を巡るスタンプラリーを開く。関係者は「地元に魅力と誇りを持つことにつながれば」と期待する。
前身の野村地区コミュニティの発足から40周年を迎えたのを記念した。旧東海道沿いに位置する同地区は、国重要文化財の慈恩寺の阿弥陀如来立像をはじめ多くの遺産があり、旧東海道すじには、県内で唯一現存する国史跡の一里塚が残る。
スタンプラリーでは、コミュニティセンターを発着場に慈恩寺、一里塚のほか、「日本書紀」などに伝わる日本武尊(やまとたけるのみこと)の妃(きさき)、弟橘媛(おとたちばなひめ)ゆかりの忍山神社、推定樹齢600年以上で県天然記念物の宗英寺のイチョウの4カ所を巡る。
参加者にはルート地図と遺産の解説資料を配布。コース上には案内板を立てて、交差点など迷いやすい場所ではスタッフが誘導する。4キロと6キロのコースがあり、6キロコースでは、4カ所に加えて、日本武尊に関する企画展が開催中の市歴史博物館にも立ち寄る。4キロは1時間半ほど、6キロは2時間強を想定する。
同協議会の今西康隆会長(79)は「健康づくりにもつながる。親子や3世代で参加し、身近な歴史文化を見つめ直す機会にしてほしい」と呼びかける。事前の予約は不要で、当日午前10時から正午までに受け付けを済ませる。雨天決行。無料。同センター近くに約40台分の駐車場を設ける。(問)同協議会=0595(82)1449
(松本貴明)