津島市の天王川公園で、国内有数の広さを誇る藤棚のフジが見ごろを迎えている。約5000平方メートルにわたって、12種類のフジが紫色の花を垂らしており、来場者を楽しませている。
今年は4月下旬から5月上旬にかけて行われる、「尾張津島藤まつり」が新型コロナウイルスの拡大で2年連続で中止となった一方、藤棚は閉鎖しなかった。ライトアップや野だてなどのイベントは行われないものの、25日は午前中から大勢の見物客が来場。感染対策で一方通行となった藤棚の下で、記念写真を撮る家族連れや、コスプレをした若者らでにぎわった。
家族4人で豊田市から訪れた、会社員(36)は「旬の花を写真で撮るのが趣味。いつもより見ごろが早く、きれいで、良い写真が撮れそう」と声を弾ませていた。市観光協会によると、4月中は見ごろが続く見込み。 (深世古峻一)