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コラム 花紀行

名古屋市「神宮東公園」のハナショウブ

名古屋市「神宮東公園」のハナショウブ

慣れない自粛生活を続けているうちに、
あっという間に蒸し暑い季節になってしまいました。

新型コロナウイルス感染症に対する
国の緊急事態宣言も全面解除され、
感染防止に努めながらではありますが、
少しずつ自粛態勢が解かれつつあります。

そこで、
人があまり密集する地点は避けることを心がけて、
近場の公園「神宮東公園」(名古屋市熱田区)に、
ハナショウブを見に出かけてきました。

↑神宮東公園(北園)入り口。

↑入り口のすぐ横には、
 感染防止のための看板が立てられていました。
 注意して楽しみましょう、ということですね。

↑園内マップ。
 左が北になっています。

 同園の面積は8万平方メートル余り。
 南北に細長い敷地は、
 幹線道路(市道・豆田町線)で北園と南園に区切られており、
 市営熱田プールや熱田土木事務所、「花菖蒲園」は
 北園にあります。

 周辺は、
 文教施設や郵便局、大企業本社ほか、
 集合住宅、住宅展示場、倉庫群、大型パチンコ店など、
 さまざまな用途地域・建物が入り交じった地域となっています。
 

↑入り口から入って比較的すぐのところにある「花菖蒲園」。
 ちょっと盛りは過ぎてしまったかな、
 というぐらいの咲き具合い。

 今年の5月は高温の日が続いたから
 (気象庁のデータによると、名古屋は平年比+1.7℃)
 例年より少し開花が早かったようです。
 

↑品種ごとというより、
 いろいろな品種が入り乱れているように見えます。

熱田土木事務所の方にうかがうと、
開園当時(1985年)6000株植えられたハナショウブたちも、
月日を経て株が大きくなり、淘汰(とうた)されて、
現在では1300株ほどになっているそうです。

↑まだつぼみもありましたが、
 1番花はもう終わり、
 2番花が花盛り。

↑これは江戸系の平咲き種「長生殿」かな。
 花びらを縁取る赤紫色が鮮やかで、
 勢い良く広がった花びらがチョウチョのようにも見えます。

 品種名の案内が無いので、
 推測するしかありませんが、
 結構いろんな品種が植えられているようです。

↑こちらは江戸系の玉咲き「玉宝蓮」のような。
 珍しい咲き方のハナショウブです。

↑平咲きの六英花。
 かわいらしい感じの花です。

↑上品な藤色の花とキバナショウブ。
 キバナショウブはもう咲き終わりの花が多いようです。
 

↑清々しい白色のハナショウブたち。

↑ハナショウブたちのアップ(1)。
 よく見ると、色々な表情があって面白いですね。

↑ハナショウブたちのアップ(2)。
 花びらのヒダの入り方や垂れ方も、
 品種によってかなり個性が違います。

「花菖蒲園」の周辺には、
ほかにもいろいろな花が咲いていました。

↑左上から順に、
 ドクダミ、カラスバカタバミ、ムラサキカタバミ。
 左下から順に、
 ランタナ、ユリ、サツキ。
 (花の名前はいずれも推定)

↑左上から順に、
 アジサイ、ガクアジサイ、カシワバアジサイ。
 左下から順に、
 キンシバイ、ビヨウヤナギ、クチナシのつぼみ。
 (花の名前はいずれも推定)

↑そして圧巻なのが、こちら。
 健康増進広場や芝生広場が、
 この時期だけでしょうか、
 広い広いクローバーのお花畑になっています。
 ちょっと感動するレベルです。

↑水景施設周辺には、
 カルガモやハト、ムクドリ、セキレイ、スズメなど、
 野鳥も多く、ほのぼのします。

今回はハナショウブが目当てだったため、
南園には行かなかったのですが、
次回はウォーキングがてら
北園・南園を踏破したいと思います。

もっと伸び伸びと花を楽しめる日々が戻りますように。
新型コロナウイルスの一日も早い終息を祈ります。

取材日:2020年6月6日

DATA

神宮東公園

名古屋市熱田区六野2丁目
TEL:052-881-7017(名古屋市熱田土木事務所)
※入園自由(無料)

交通アクセス

○公共交通機関
JR「金山駅」から市バス(金山15系統)に乗り「熱田プール」下車すぐ。
JR「熱田駅」から東へ徒歩約10分。
○車
名古屋高速3号大高線「堀田」出口から北西へ約2km。
※北園に無料駐車場有り。

取材担当プロフィール

まころーど
名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。