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コラム 花紀行

岐阜県海津市「木曽三川公園センター」のヒマワリ(東北八重)

岐阜県海津市「木曽三川公園センター」のヒマワリ(東北八重)

日本各地に被害をもたらした8月中旬の大雨も一段落し、
残暑が厳しくなってきた今日このごろ。

8月も末になってしまいましたが、
今年の夏の気分を花で味わっておきたくて、
ヒマワリ「東北八重」が見ごろを迎えたという
岐阜県海津市の「木曽三川公園センター」へ行ってきました。

木曽三川公園は、
木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)下流域の
豊かな自然環境を活用して設置された公園の総称で、
現在、愛知・岐阜・三重の3県にまたがって
13の拠点が開園しています。

高さ約65メートルの展望台を擁する
木曽三川公園センター(敷地面積約11ヘクタール)は、
その中央水郷地区の総合拠点として親しまれています。

↑第1駐車場(約1100台)から近い公園南口。

↑木曽三川公園センター案内図(上が南、下が北)。
木曽川と揖斐川に挟まれているのがよくわかります。

↑北ゾーンに進むと、
鮮やかなサルスベリの並木が続きます。

↑白、桃、紅色のサルスベリの花たち。

公園スタッフの方のお話では、
今年はサルスベリの花もちがよく、とてもきれいなのだとか。
確かに、見ていてうれしくなるような咲きっぷりです。

サルスベリが点在する散策路をさらに北へ向かうと。

↑これは花期の終わったヒマワリたち(ハイブリッドサンフラワー)。
事前聴き取りで、この状況は了解済みです。
今回のお目当ては、最奥にあるヒマワリ(東北八重)なのですから。
(品種ごとに開花期をずらすために種まきの時期を変えており、
同園では、東北八重が最も開花が遅いヒマワリだそうです)

↑さらに北へ進んで行くと、黄色い点描が見えてきました。

↑来ました~。東北八重のヒマワリ畑です。
花畑の中央には通路がしつらえてあって、
「お花畑の中の私」を撮影することも可能です!

↑一つひとつの花が輝いて見えますね。
心からの歓迎を受けているみたいで、
思わず顔がにやけてしまいました。

↑ヒマワリなので、
裏手に回るとこんな感じです。
(ほとんどの花がお日様の方向を向いている!)

↑ヒマワリ畑から南を振り返ったところ。

この花畑の面積は約369平方メートル。
東北八重は、ここだけで約3300本あるそうです。
花を堪能するには、ちょうど良い広さに感じました。

↑全開くん。
太陽の光を一身に浴びて、どや顔しているみたい。 

↑全開手前なのか、
同じ東北八重でも咲き方が違うのか、
外周りの花びらがひときわ大きかった花たち。

↑東北八重のつぼみ4面相(?)。
左上から時計回りに
徐々に花びらが開いていく様子を見ているようです。

↑自然に虫たちも引き寄せられるようで。
左上から時計回りに
ハナムグリ、セリチョウ、シオカラトンボ(メス)、クマバチ。
(いずれも推定)

みんな花に夢中で、人間には全く興味なさそう。
花と虫たちの世界をこっそりと垣間見させてもらっている気分です。

↑チョウもいろんな種類が見られました。
左上から時計回りに
ヒメアカタテハ、ツマグロヒョウモン、キアゲハ、モンキチョウ。
(いずれも推定)

いつもは、
カメラを構えるとすぐに逃げられてしまうのに、
皆さん、お食事に夢中でそれどころではない感じでした。

ヒマワリ畑で心が満たされた後は、
ちょっとほかの花たちにも目を向けてみましょう。

↑コスモスたち。
左の写真は、フライングで咲いたセンセーションかな。
真ん中は咲き始めたばかりの黄色のキバナコスモス。
右は、見ごろを迎えつつあるオレンジ色のキバナコスモス。

↑散策路沿いに咲いていた花たち。
左上から時計回りに
ヒガンバナ、ナツズイセン、ワルナスビ、ヤブラン。
(いずれも推定)

↑池のほとりに咲いていた
ヒマワリとキバナコスモス(オレンジ)。

↑池の周辺の生物たち。
上から時計回りに
ミソハギとヒメガマ、スイレン、産卵中のギンヤンマ。
(いずれも推定)

いずれも
夏と秋が同居しているこの時期ならではの顔ぶれで、
水辺では、
涼しげな風景と微笑ましい営みを目にすることができました。

春のチューリップ祭り、
冬のイルミネーションで有名な同園ですが、
盛夏の花であるヒマワリやサルスベリ、
初秋を知らせるヒガンバナやキバナコスモスなどの美しさに触れ、
季節の変わり目を実感できた一日でした。

散策には、
マスクと水筒(冷たいドリンク)を忘れないようにしましょう。

心おきなく花を楽しめる日々が戻りますように。
新型コロナウイルスの一日も早い終息を祈ります。

取材日:2021年8月25日

DATA

木曽三川公園センター

岐阜県海津市海津町油島255-3
TEL:0584-54-5531(管理事務所)
※開園/午前9時半~午後5時(7月~8月は午後6時まで、12月~2月は午後4時半まで)
※入園無料(展望タワーと木曽三川発見ゾーンのある「水と緑の館」への入館は大人630円、小・中学生300円の入館料が必要)

交通アクセス

○公共交通機関
養老鉄道「石津駅」からコミュニティバスの南幹線・水晶の湯行きに乗り、「木曽三川公園」下車すぐ(停車しない便もあるので要注意)。
または、養老鉄道「多度駅」から東へ徒歩約45分(約3.5キロ)。
または、名鉄尾西線「佐屋駅」から西へ徒歩約1時間(約4.5キロ)。
◯車
東名阪自動車道・弥富ICから国道155号経由で西北へ8キロ弱。
※無料駐車場有り。

取材担当プロフィール

まころーど
名古屋生まれ、名古屋育ち。
季節の移り変わりを観察するのが大好きなアラフィフ世代。新聞記事制作や、出版社にてガイド本等の制作経験あり。
現在は、旅や町ネタに関する記事を執筆しています。観光や販促のお手伝いも。