2010年09月14日
ワシントンのスポーツニュースが、地元の大リーグ球団・ナショナルズの新人投手の話題で連日盛り上がっている。
地元の弱小球団に冷たいワシントニアン(ワシントン住民)を大興奮させているのは6月8日の初登板で初勝利をあげた右腕ストラスバーグ投手。時速160キロを超す剛球で7回を投げ7連続を含む14の三振を奪い、本拠地球場で4万人超の大歓声を浴びた。
興奮が収まらないのは球場周辺の飲食関係者や不動産関係者も同じ。2年前にオープンした球場周辺は飲食店がいまだに少ない。だが、初登板を境に今後、同投手の登板機会ごとに4万人の観客が来る可能性が高まり、新規開店の動きが急だ。
新球場建設を主張していた市議会議員からは「だから、経済効果があると言っていたんだ」と、急に自慢めいた声も。すべては21歳の若者のおかげなのだが。 (古川雅和)