2022年12月14日

　米国の首都ワシントンには、ナショナルズというメジャーリーグのプロ野球チームがある。そのホーム球場ナショナルズ・パークで、「ドッグ・デー」なるイベントが開かれるというので、犬を飼っている友人と行ってみた。

　球場に犬を連れて入り、一緒に野球を観戦できるのだという。犬好きにはたまらないイベントだが、犬がボールを追いかけたり、犬同士でけんかになったりして、選手が集中できないのではないかとちょっと心配もしていた。

　が、球場に入って驚いた。たくさんの観客が犬を連れて球場内を歩き回っていたが、ほかの犬とけんかもせず、観客席でもおとなしくしている。おしっこなどもしていない。飼い主がホットドッグをほおばっていても、奪おうとしない。

　「みんな、きちんと教育しているから」と友人。米国では、小売店などいろいろなところに犬を連れて行ける半面、犬の幼稚園や学校に通わせるなどして、飼い主の言うことを聞くようしつけるのが一般的だ。

　ただ、野球には興味がないらしく、試合を見ている犬はほとんどいなかった。　（吉田通夫）