2016年08月01日
サッカーのイングランド・プレミアリーグを制したレスターの優勝記念パレードがバンコクで行われた。デモは飽きるほど見たが、パレードは初体験だ。
バンコクとの縁は、レスターのオーナーがバンコクの資産家で、創設132年で初めてつかんだ優勝のあいさつを兼ねての行事だ。盛り上がりを期待して繁華街へ行くと、青いTシャツ姿の若者が集まっていたが、押すな押すなの盛況ぶりとまではいかない。
200台のバイク先導隊が通ると、歓声が湧き起こる。監督と選手の乗ったバスだ。規制はなく、すぐ近くまで近づける。選手がTシャツをまくと、人だかりができる。わくわくする。
だが、バスが通り過ぎると、人々はあっという間に散り散りに。すぐ日常の風景に戻った。
タイはサッカーが人気だが、レスターはそれほど浸透していない。パレードを見送っていたキットタネートさん(42)のように「タイ人オーナーだから応援したくて」という人は少数だ。
優勝パレードを見たかっただけで、盛り上がろうとは考えないのか。余韻を楽しんでもいいのに-。しばし沿道で、そんなことを考えた。 (伊東誠)