2023年04月27日

　年末は日本のカレーチェーンの店でエビカツカレーを、年始はラーメンチェーンでラーメンとギョーザのセットを食べた。タイの首都バンコクでの話だ。タイで日本食レストランが増えているという話は以前、記事で取り上げた。その勢いはとどまるところを知らない。

　日本貿易振興機構（ジェトロ）バンコク事務所がこのほど２０２２年度の日本食レストラン調査の結果を公表した。店舗数は前年比２１．９％増の５３２５店となり、過去最多を更新した。ジェトロによると、若い世代は子どものころから日本食に慣れ親しんでおり、今後も地方を中心に日本食レストランは増える見込みという。

　実はこの調査は、ジェトロの担当者らがホームページやＳＮＳ、新聞報道でタイ国内の日本食レストランを調べ、１軒１軒電話で確認している。日本食かどうか判断に迷う店も少なくないだろう。会社帰りに「ＳＡＭＵＲＡＩ（侍）」の名前を冠しながら、現地風にアレンジされた丼や韓国のチーズハットグを売る店を見つけた。「これは担当者泣かせだな」と思わずにやけてしまった。（藤川大樹）