2017年12月27日
韓国南部の昌原(チャンウォン)で開かれた「K-POPワールドフェスティバル」。世界77カ国での予選を勝ち抜いた13人・組の若者が、女性を中心とした観客の歓声の中、伸びやかな歌声や切れのあるダンスを披露した。
日本でのブームは一段落した感があるKポップだが、世界的な人気は高く、音楽産業の輸出額はこの5年間で2倍近く伸びている。フェスは外務省などが主催。ことしも防弾少年団やTWICEなどの人気グループが出演して舞台を盛り上げた。
観客のお目当てはむろんアイドルたちだが、自分たちが好きな歌が流れれば大歓声。出演したインドの少年は「僕もアイドルになりたい」と目を輝かせ、ハンガリーの女性は「歌も踊りもKポップの全部が好き」と興奮冷めやらぬ様子だった。
フェスはネットやテレビで世界に配信され、さらに韓流ファンを増やす仕組み。多額の費用がかかっても、出演者らの笑顔をみれば産業振興だけでなく韓国の好感度アップになっていることがよく分かる。
Kポップとドラマの人気で韓国語の学習人口も増えているという。官民一体となった韓流の底力ここにあり。 (境田未緒)