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ロンドン 次はリグレジット?

2019年06月14日

 英国の欧州連合(EU)離脱を取材する中で、道行く労働者に話し掛けた時、ある用語を聞き返された。外国人との会話に慣れておらず、純粋に発音の違いを疑問に思ったのだろうが、重要な用語だったので、少しショックを受けた。そして、ついにある人に言われた。「どうして、日本人はBrexitをブレグジットと言うの?」

 英本土を表す「Britain」と、出口や退出を意味する「exit」が合体し、英国のEU離脱を表す用語ブレグジットが生まれた。1日何百回も見聞きする。

 確かに、現地の発音だと「ブレクズィット」や「ブレクスィット」に近い。日本式の発音だと、「ブリジット」という女性の名前に聞こえるという。分かってはいても、脳内の日本語カタカナ表記に引っ張られ、とっさに発音してしまう。

 しかし、発音の矯正よりも、今の願いはもうこの用語を言わなくて済む日が来ること。いつまで混乱は続くのか。ちなみに、後悔を意味する「regret」をもじった「リグレジット」という言葉もある。今後、これを使う頻度が増えなければいいのだが。 (沢田千秋)

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