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ロンドン うらやましい暑さ対策

2019年11月05日

 「車両内にはペットボトルの水を持参してください。気分が悪くなったら、次の駅で降りてください」

 7月下旬、欧州は熱波に襲われた。英国でも25日には、観測史上最高の38.7度を南部ケンブリッジで記録。鉄道会社の業界団体は、車内の暑さに注意するよう呼び掛けた。

 北海道よりも北に位置する英国では真夏日はまれだ。クーラーを備えていない家も多く、私も家族と寝苦しい夜を過ごした。さらにつらかったのが通勤、帰宅時の地下鉄だ。こちらもクーラーがない車両が多い。開く窓も少ないために車内はサウナのようで、乗車中は全身から汗が噴き出した。

 暑さへの乗客の対策はさまざまで、扇子のようなものであおぎ続けたり、ドアの隙間に顔を近づけて風を感じようとしたり。中には、電池式の小型扇風機を持ち込む人もいた。

 ふと気付いたが、暑い日が続くにつれ、通勤客は減っていった。通常の朝は座席の確保に大変だが、車内はガラガラに。どうやら、大勢が自宅で仕事をしたようだ。うらやましい暑さ対策のおかげで、車内の暑さは少し和らいだ。 (藤沢有哉)

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