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ベルリン 猛暑にあらがわず休む

2019年11月01日

 ドイツ語に「ヒッツェフライ」という言葉がある。これ、暑気休みという意味。ドイツでは猛暑になると、学校が休みになるのだ。熱中症も心配だし、勉強に集中できないとの理由で、校長が判断するという。

 職場の場合は雇用主責任ということらしい。労働法の細則で室温は26度以下が推奨され、30度を超える場合は従業員を保護する対策を講じなければならないと定められている。

 支局が入る建物は一応、冷房完備なのだが、あまり効いてる感じがしない。7月下旬にドイツで42.6度の観測史上最高を記録した日は、支局内も30度近くになっていたと思う。

 ドイツの一般家庭のエアコン設置率は4%足らず。ベルリンの地下鉄やバスで冷房車に出くわす確率はかなり低い。公共施設もほとんど冷房はなく、涼しいのはデパートぐらいの印象。温暖化の進行に社会インフラが追い付いていないのだ。

 だが、国際エネルギー機関(IEA)によると、冷房に使われる電力は世界の電力消費量の約10%にも上る。化石燃料で発電するくらいなら、ヒッツェフライの方が理にかなっているのかもしれない。 (近藤晶)

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