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北京 スマホで取材けん制

2020年09月11日

 全国人民代表大会の取材で北京に出張した際、空き時間に天安門広場に行った。広場の手前で行われる手荷物検査で公安職員にパスポートを見せると「記者が何をしに来た?」とパスポートを取り上げられた。

 程なく、公安の幹部らしき男性が現れ「上海から来て○○ホテルに泊まっている白山泉さんですね」と個人情報は調査済み。「新型コロナウイルスの予防期間に街をぶらつくことは禁じられている」と言って、関連する法律を全て読み上げた。

 「最近のスマホは機能が高すぎて何をされているか分からない。全人代の時期に記者がぶらついてるとわれわれだって心配になる」などと15分ほどしぼられた。パスポートを返され、「ほかの観光地にも行ってはいけない。取材しに北京に来たんだから取材だけをしなさい」と職場へ戻るように促された。

 この公安幹部が紳士的だったので言われるままに会社に戻ったが、事務所が入るビルでエレベーターを待つ際、警備職員が背後からスッと現れて写真を撮られた。そのスマホカメラのシャッター音が必要以上に大きく、けん制の意味を感じ取るのに十分だった。(白山泉)

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