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ロンドン パブ再びコロナの影

2020年12月04日

 「名前や連絡先を店のウェブサイトに登録してくれた?」「もう消毒液は使った?」-。先日、ロンドンの自宅から徒歩15分ほどのパブへ行った時のこと。トイレや注文のために席を立つたび、店員から尋ねられた。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐルールを守ったかどうかの確認。「またか」と思いつつも、店側の徹底ぶりに安心感を覚えた。

 英国民の社交の場で、大衆文化の代表とも言えるパブ。イングランド地方では7月上旬、コロナ禍による営業禁止措置が約3カ月半ぶりに解除された。だが、9月下旬、コロナの影は再び落ちた。感染の再拡大で、政府はパブなど飲食店の営業時間を午後10時までに制限した。

 イングランドのパブは許可を得れば24時間酒類を提供できる。ただ、英メディアによると、ほとんどの店は慣習で午後11時に閉店する。パブに限れば今回の規制は実質的に1時間の営業短縮でしかなく、感染予防への気構えを喚起する意味合いが強い。見知らぬ者同士でも会話が生まれるパブの温かい雰囲気は格別だ。扉がまた閉じないよう大勢が再び気を引き締めれば、と思う。

(藤沢有哉)

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