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ロシア・カスピスク 格闘技王国なお健在

2020年12月17日

 カスピ海の方からズドンと鈍い音が響いてきた。浜辺に下りると、サンドバッグを蹴る少年たちがいた。体の線も細く、10歳に届くかどうか。それでもハイキックはさまになっている。

 出張で訪れたロシア南部ダゲスタン共和国カスピスク。黒海とカスピ海に挟まれたカフカス(コーカサス)地方の東側にある。カフカスといえばジョージア(グルジア)やアゼルバイジャンを含め、ソ連時代から「格闘技王国」として有名だ。

 レスリング、柔道、ボクシングなどの有名選手にはカフカス出身者が多い。相撲力士でも栃ノ心はジョージア生まれだ。

 浜辺には日本のゲームセンターで見かける測定機もあった。ボールを殴りつけるとパンチの力が数値で表示される。ここでは大人の間で大人気。家族連れの男性が散歩中に足を止め、ボールを殴りつけては妻や子どもから喝采を受けている。

 腕っ節が強くなければ男ではない-。カフカスにはそんな昔ながらの価値観があると聞く。ソ連崩壊後、社会の混乱で格闘技の選手養成に支障が出たそうだがやはり裾野は広い。王国の勢いの一端を見たような気がした。 (小柳悠志)

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