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パリ 競馬場が社交場に!?

2021年11月25日

 世界競馬の最高峰と呼ばれる凱旋(がいせん)門賞を観戦するため、パリのロンシャン競馬場を初めて訪れた。黄金のスタンド、美しい芝生と並んで驚かされたのが、観客のいでたちだった。

 女性たちは飾り付きの帽子姿。男性たちはスーツをパリッと着こなし、革靴で決めた足元が雨上がりの泥や芝だらけになってもお構いなし。芝生席のそこかしこにゆったり座れるいすが設けられ、シャンパンのグラスを傾ける輪ができていた。フランスで競馬場は「紳士淑女の社交場」とも言われるといい、場末のイメージが付きまとう日本の公営競技場との違いを実感。レインブーツと雨用ジャケットで来場したわが身を恥じた。

 馬券は日本でおなじみのマークシート方式ではなく、機械のタッチパネルを操作して購入する仕組み。機械の横にいる職員が「どの番号を選びますか」「こんな組み合わせもできますよ」などと付きっきりで操作法を教えてくれた。買い終わると「幸運を!」と声を掛けられ、おのずと気分が高まってくる。

 肝心のレースは日本馬の惨敗で私の馬券も水泡に帰したが、社交界での一歩を踏み出したような高揚感が残った。 (谷悠己)

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