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北京 巧妙なAI営業電話

2022年02月03日

 「クレジットカードを作りませんか?」。電話を取ると女性の担当者が勧めてきた。中国で頻繁にかかってくる営業の電話は、金融商品や保険の勧誘が多い。興味がないと答えると「今どんなカードを持ってますか?」「優待サービスがあります」と畳み掛けてくる。3回断ったところで「そうですか、お邪魔しました」と言って切られた。

 これはすべて人工知能(AI)とのやりとりだ。最近、かかってくる営業電話は大半がAIで、こちらの反応にあわせて次の言葉を繰り出してくる。金融業界の知人によると「関心があると察すれば、相手には分からないように人のオペレーターに切り替わる。営業を効率化するなかなかの技術」だという。

 別の日、北京の職場で原稿を書いている時にまたかかってきた。締め切り時間に追われていたので不機嫌な口調で「いらない」と言うと、電話口から深いため息が聞こえ、ガチャンと切られた。まだ営業電話を自動化していない企業が残っているのは意外だったが、つらい仕事をしている相手のことを思い申し訳ない気持ちになった。これだとAIからの電話も丁重に断らないといけない。 (白山泉)

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