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ソウル 重装備でプール遊び

2022年11月28日

 単身赴任の身ゆえ韓国の親子向けスポットには疎いが、妻と幼稚園の子ども2人が夏休みでソウルへ遊びに来たので、屋内型のプール施設を訪れた。気軽な感覚で、子どもの浮輪と水中眼鏡だけ持参した。

 ところが、利用にはプール用マスクや帽子が必須という。帽子は髪の毛が落ちるのを防ぐ趣旨とみられるが、野球帽のような形でも可。釈然としないと思いつつ、入場前に家族分を購入した。さらに、波の出るプールなどではライフジャケットも着用しなければならず、場内でレンタルすることに。求められる装備が多く、お金がかかって仕方がない。

 日本の類似施設で、これほどの重装備を求められた覚えはない。「身の安全や新型コロナウイルス対策も、日本ではある程度『自己責任で遊べ』という感じ。韓国は厳しいね」と妻。

 知人に聞くと、入念な安全対策は「韓国にはプールのある学校が少なく、泳げない人が多い事情もあるのでは」という。帽子の着用義務には「煩わしい」と批判がありながらも、昔からの習慣らしい。次回からは作法に従い、忘れずに用意することにしよう。 (木下大資)