2023年06月13日

　ソウルの冬は寒く、１、２月は氷点下１０度以下という日もある。年明けに日本から呼び寄せた幼稚園の娘と息子には、未体験の寒さだったはずだが、日本人学校の近くにある公園で、放課後は友だちと元気に遊んでいる。子どもは寒さに強いのだなと感心する一方、付き添う妻は大変。「本当に寒い日は３０分が限界」と言う。

　見回すと、ほおを赤くして駆け回っているのは、大半が日本人の子ども。この季節、公園や団地内の遊具で遊ぶ韓国人の子どもの姿はめっきり見かけなくなる。ある韓国人の母親は「寒すぎて外遊びなんかさせない」ときっぱり。

　週末、大型商業施設に入っている「キッズカフェ」と呼ばれる屋内遊び場を訪れると、多くの家族でにぎわっていた。暖かい空間で子どもを遊ばせる間、喫茶スペースでパソコンを開いたり、買い物に出かけたりできるので親にも人気だ。

　ボールプールや工作教室など公園にはない遊びが豊富で、うちの子もお気に入りのキッズカフェだが、１人当たり数１０００円に相当する入場料は安くない。屋外でも動きやすい春の訪れが待ち遠しい。　（木下大資）