2023年03月20日

　友人カップルが泊まりがけで遠出するというので、飼い犬エリーを預かった。日本では日常だった犬との生活を、２日間だけど楽しめる。喜んで引き受けた。

　ご飯をあげて、おもちゃで遊んで。仕事をしていると、構ってほしいのか手でつついてくる。かわいいやつめ。そして、散歩。最近は寒くなって出無精になっていたから、ちょうどいい。こりゃいいことずくめだなと思っていたのだが−。

　エリーとの散歩から帰ってきた。どうするかは、友人宅に何度も遊びに行って見ているから知っている。玄関でエリーに英語で「バックフィート（後ろ足）」と声を掛ければ、後ろ足を差し出して汚れを拭き取らせてくれるはずだ。

　「バックフィート」。…あれ？　「バックフィート」。エリーは戸惑っている。米国人家庭で育ったエリーは、発音が悪いと聞き取れない。そうか、米国人になりきって「ベァックフィート！」。おお、後ろ足を差し出してくれた。

　「スピン（お回り）」も、ちょっと「スペン」に近かったり。エリーに発音も鍛えられた２日間だった。　（吉田通夫）