ジャンル・エリア : イベント | 石川 | 花 2019年02月26日
来月満開期に合わせ企画
「特別な存在確認して」
珠洲市の花「ツバキ」の花びらを使ったオリジナルの染め物が作れる「椿(つばき)花染め体験」が、同市折戸町の体験宿泊施設「木ノ浦ビレッジ」で、来月1日から始まる。支配人の小寺美和さん(36)は「まとまった花びらが集められる場所でしかできない企画。珠洲だからこそできる体験を楽しんでほしい」と魅力を語っている。期間は17日まで。(関俊彦)
同市では外浦側を中心に数多くのヤブツバキが群生しており、3月に満開を迎える。施設では、地域が誇る花が見頃となる時期に合わせ、より多くの人に親しんでもらおうと、今年初めて体験を企画した。
体験では、施設のスタッフがツバキの花びらを煮出した染色液を使用。絹製のストールや靴下などを浸してから、ミョウバンなどで色を定着させ、乾かして完成となる。所要時間は1~2時間ほど。
ストールには、施設近くの木ノ浦海岸に流れ着いた「シーグラス」と呼ばれるガラス片を使ってオリジナルの模様を付けることもできる。
スタッフの下飼さとみさん(22)は「ツバキが地域にとって当たり前のものでなく、外から見たら特別な存在であることを、地元の人にも再確認してもらえたら」と話している。
体験は、準備の関係で3日前までの予約が必要。体験量は材料費込みでストールが1700円、エコバッグが1000円、靴下が800円。期間中は、ツバキにちなんだ特製の「椿弁当」(1200円)も1週間前に予約すれば味わうことができる。(問)木ノ浦ビレッジ0768(86)2014