ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 水族館 | 生き物 2019年05月30日
魚津水族館(魚津市)の「おさかなショー」にイシガキダイの「ガッキー」がデビューした。イシガキダイの“芸魚”は1996年以来23年ぶり。大ベテランのイシダイ「イシちゃん」、5月初旬に代替わりして間もないウマヅラハギ「ウーちゃん」と連日、かわいい芸を見せている。(松本芳孝)
魚津水族館 好奇心旺盛で人なつこい
ガッキーは1月15日、魚津漁協から提供を受けた。体長約20センチで雌雄不明。同17日から筒に付いたピンを口にくわえて引き抜き、筒に仕込んだ浮き付き懸垂幕を上げるイシダイ「ショーちゃん」の芸を受け継ぐための訓練を始めた。
水槽照明に慣れる、ピンに付けた餌を食べる、餌のないピンをつつく、ピンをくわえて抜き取るという訓練をへて4月上旬には芸を覚えた。ホタルイカ展示が終わった翌日の今月27日からショー出演を始めた。イシちゃんの旗引き、ウーちゃんの輪くぐりの後、とりを務めている。
ショーちゃんは今も健在だが、イシダイが2匹いるより、種類が違う魚がいた方が良いとの判断でデビューしたガッキー。おさかなショー担当の飼育員泉拓朗さん(31)は「ガッキーは好奇心旺盛で人なつこく、芸魚向き。ショーではウニ、貝の殻をかみ破って器用に中身を食べるイシダイ、イシガキダイ、水中でゆっくりとだが、自由に方向転換できるウマヅラハギの能力、習性を見てほしい」と話した。