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【福井】シイの「連理木」でまちおこしを あわら日吉神社の不思議スポット

ジャンル・エリア : まちおこし | 文化 | 神社・仏閣 | 福井 | 自然  2019年05月29日

枝同士がくっつき、「口」の字のような形になっている連理木=あわら市二面の日吉神社で

枝同士がくっつき、「口」の字のような形になっている連理木=あわら市二面の日吉神社で

 あわら市二面の日吉神社に、縁結びや夫婦円満の象徴とされる「連理木」がある。樹齢100年ほどのシイの木で、地元ではこの希少な樹木を軸にしたまちおこしの機運が高まっている。区のシンボルとして保存、宝として次世代へ伝える活動と並行し、パワースポットとして全国発信もする考えだ。

 木は鳥居の脇に生えている。2本の枝が結合し、「口」の字のような形になっている。昨夏に剪定した際、初めて気付いたという。奉仕作業や祭りなどで年4、5回は区民が境内に集まっていただけに、みな驚いた。区民の女性(83)は「小さい頃はよく登って遊んでいたが…。一体、いつの間に」と首をかしげる。

 昨年12月、日本樹木医会県支部事務局長の籔内昭男さん(56)=坂井市坂井町上新庄=に診断してもらい、連理木のお墨付きを得た。籔内さんは「成長の過程で、樹皮の下の細胞分裂している形成層が一緒になった状態」と解説するが、原因は不明だ。

 「県内の神社、庭園などでは聞いたことがなく、全国的にもまれ」と籔内さん。唐代の詩人・白居易が、玄宗と楊貴妃の悲恋を描いた「長恨歌」の一節には「天に在りては比翼の鳥となり、地に在りては連理の枝とならん」とある。名古屋市の城山八幡宮のアベマキのように、連理木は恋愛成就や良縁を願う若者たちに人気のようだ。

 中国では瑞祥(ずいしょう)の一種とされており、区長の宮崎修さん(74)は「新時代を迎え、子どもたちが故郷を誇りに思うよう、温泉街への誘客にもつながるように取り組みたい」と意気込む。境内に登る石段脇には、取り急ぎ作った手書きの看板を設置。立て看板や情報発信体制などの整備を検討している。

 (北原愛)

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