ジャンル・エリア : 乗り物 | 石川 2020年07月15日
◆中口さん「じっとしとれん。これが生きがいや」
加賀市片野町に15日、ゲストハウス「片野の森」がオープンする。同市山代温泉の中口志良(しりょう)さん(78)が旧養豚場の土地と建物を取得し、2年間かけて整備した。中口さんは「いろんな人に幅広く利用してほしい」と期待している。(小室亜希子)
ゲストハウスは養豚場の従業員向け宿舎を改装した。2階建てで、6~8畳の客室が15室あり、シャワー室や食堂、多目的室などを備えている。屋外にはオートキャンプ場を整備し、ゲストハウスのトイレやシャワーを使える。スタッフ3人が常駐する。
中口さんは廃棄物収集運搬業を営み、養豚場にブタの餌を運んでいた縁で、2年前、廃業になった養豚場跡地を購入した。約7万6000平方メートルの敷地の一部を太陽光発電の事業者に貸し、残りの土地で、ゲストハウスの整備を進めてきた。
片野海水浴場まで車で約5分。加賀フルーツランドや市片野鴨池観察館も近い。海水浴に訪れる家族連れやサーファー、バイクのツーリング客のほか、ボーイスカウトなどの団体利用も大歓迎という。中口さんはクラシックカーが大好きで、ファン仲間の利用も楽しみにする。宿泊客はタイの三輪車「トゥクトゥク」で海水浴場まで送迎する。
廃棄物収集運搬業は息子に譲り、78歳で新たな挑戦を始めた中口さん。「じっとしとれん。これが生きがいや」と、はつらつとした笑顔で話す。ゲストハウスは1人一泊、貸布団付き3500円、布団なし2000円。オートキャンプ場は1台あたり1500円で、同伴者1人につき500円。(問)0761(75)7636