ジャンル・エリア : オブジェ | 富山 | 展示 2020年09月11日
県中央植物園(富山市婦中町上轡田)が、ヒマラヤスギなどで作った竜の置物を同園内に設置している。多彩な植物を使って竜の特徴を細部まで捉え、来場者の目を引いている。
作製したのは、愛知県長久手市の会社員木村公志(さとし)さん(49)、香さん(42)夫妻。竜のうろこはヒマラヤスギの球果をちりばめて表現し、爪と角はそれぞれトウガラシ、オクラを使った。高さは1.2メートルほどで、夫婦ともにアイデアを出し合いながら制作を進め、約1カ月かけて完成した。
創作のきっかけは4年ほど前、公志さんが会社の美術展への出展を考えたこと。香さんが趣味で植物を使った工作をしていたことから、公志さんも次第に置物作りに取り組むようになった。
県内在住の香さんの父親を介して、夫妻の創作活動が同園の中田政司園長の耳に入り、設置することになった。
中田園長は「子どもたちが工作する際の良い見本になる」と話した。公志さんは「いろんな素材を使っているので、植物の特徴を観察してほしい」と期待を込めた。模型は当面の間、園内に設置される。 (山岸弓華)