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【富山】富山湾初確認 南方系の魚 魚津水族館が展示

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 水族館 | 生き物  2020年11月02日

富山湾で初めて確認されたケラマハナダイ

富山湾で初めて確認されたケラマハナダイ

海水温高く、環境変化?
「ケラマハナダイ」「イトヒキベラ」

 魚津市の近海で、いずれも富山湾初確認となる南方系の魚、ケラマハナダイとイトヒキベラが捕獲され、魚津水族館で生体展示が始まった。

 それぞれ同市大町海岸近くで潜水調査をしていた同館の飼育員が9月に見つけた。ケラマハナダイは全長約5センチの幼魚で、ピンクの体色と透明な尾びれの上下端にあるピンクの点が特徴。国内では東京・伊豆諸島、神奈川・相模湾以南の太平洋側にすむ。

 イトヒキベラは相模湾以南の太平洋側でみられ、鼻先に白い点、尾びれの付け根付近には大きな黒点がある。全長約2.5センチの幼魚で、成魚は10センチほどになる。

 両種とも対馬暖流に迷い込み北上したとみられる。ケラマハナダイと、近い仲間のアカオビハナダイ、キンギョハナダイは今年、新潟県糸魚川市の近海でも確認されている。西馬和沙飼育員(25)は「水族館で取水している水深約10メートルの海水温が今年は最低、最高とも例年に比べて2度ほど高かった。海中に何か変化が起きているかもしれない」と話した。 (松本芳孝)

富山湾で初めて確認されたイトヒキベラ=いずれも魚津市の魚津水族館で

富山湾で初めて確認されたイトヒキベラ=いずれも魚津市の魚津水族館で