ジャンル・エリア : 三重 | 歴史 | 紅葉 | 自然 2020年12月08日
四日市市水沢町の紅葉の景勝地「もみじ谷」が見頃を迎えている。晴天に恵まれた週末には、多くの人が訪れて赤く色づいた木々を楽しんだ。
一帯には、約300本のモミジが生えている。古くから紅葉の名所として知られ、小倉百人一首に選ばれている歌「奥山に もみじ踏みわけ 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋はかなしき」は、もみじ谷を詠んだとされる。江戸時代には、歴代の菰野藩主が保護に努めたという。
夫婦で訪れた四日市市羽津町の男性(77)は「赤いモミジが日に照らされて美しい。菰野藩のお殿様になった気分だ」と話していた。
水沢地区市民センター内の同地区団体事務局によると、11月中旬ごろから色づき始め、見頃は今週末ごろまでという。例年開催しているもみじ祭りやライトアップは、新型コロナウイルス感染拡大防止などのため中止となった。 (片山さゆみ)