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【長野】「鬼滅の刃」主人公の気分で 駒ケ根にも「切石」

ジャンル・エリア : エンタメ | サブカルチャー | 甲信越 | 自然  2020年12月08日

「切石」の前で主人公の衣装を着て岩切りの場面をまねする子ども

「切石」の前で主人公の衣装を着て岩切りの場面をまねする子ども

 映画の興行収入が288億円を突破し、4日に発売された最終23巻ともども、社会現象となっている漫画「鬼滅の刃」。作中の場面に似た場所が各地で評判になる中、駒ケ根市にも、主人公が修業で一刀両断した岩を思わせる大きな「切石」がある。

 作品は大正時代を舞台に、主人公が、鬼になった妹を人間に戻す方法を探るため鬼狩りとなって戦う物語。鬼狩りになるための修業で、鍛錬の末に大きな岩を刀で切る。

 中央道駒ケ根インターチェンジ周辺の駒ケ根高原にある「切石公園」。公園を中心に点在する7つの大きな石「七名石」のうち、刃物で切ったように真っ二つに割れているのが「切石」だ。大きさは、2つの石の長さを合わせると10.4メートル。幅は7.4メートル、高さ3.1メートル。

 七名石は、およそ9万年前の氷河と2万年前の土石流により、中央アルプスの千畳敷カールから駒ケ根高原まで運び出されたと考えられ、「迷い子石」と呼ばれる。「切石」の2つの石の間は1メートルほどあり、武蔵坊弁慶が試し切りしたとも伝わる。

大きな岩を横向きに両断したようにも見える「重ね石」=いずれも駒ケ根市の切石公園で(市提供)

大きな岩を横向きに両断したようにも見える「重ね石」=いずれも駒ケ根市の切石公園で(市提供)

 七名石には他に、真横に切ったように割れた「重ね石」もある。

 市の広報担当職員は「アクセスが良く、氷河や弁慶といった歴史ロマンを感じながら、七名石を巡って。漫画の主人公のように、切石を一刀両断するポーズをまねて楽しんでは」とPRしている。

 (石川才子)