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【富山】菅沼集落に美しい抽象画 寄贈受け展望広場案内所に

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 芸術  2021年02月05日

展示されている玉本奈々さんの作品=南砺市菅沼で

展示されている玉本奈々さんの作品=南砺市菅沼で

 菅沼合掌造り集落(南砺市)の世界文化遺産登録20周年記念の個展を5年前に開いた射水市出身の現代美術アーティスト玉本奈々さん(44)=大阪府枚方市=の抽象画「概念」(20号)が菅沼集落に寄贈され、同集落展望広場の案内所に展示されている。

 世界文化遺産登録25周年と国史跡指定50周年を迎えた昨年の秋に、玉本さんがギャラリー耀(よう)(南砺市荒木)で開いた個展のために創作した作品の1つ。この抽象画を自身のコレクションにしていた加藤耕一代表(72)=金沢市=が昨年末、集落に作品を贈った。

 「菅沼は住民が温かく、原風景がいいので大好き」という玉本さんの「昨今の世情も踏まえ、芸術が心安らぐ一助になれば」との思いに共感した加藤代表が集落に飾ってもらうことを望んだ。

 抽象画は子どものシャツ3枚を加工してはりつけて彩色した作品。玉本さんは「菅沼に行けば、私の作品を見てもらえるのは作家としての喜び」と話す。菅沼の中島慎一区長(60)は「登録20周年で個展を開き、国史跡指定50周年で寄贈を受けるのは1つの縁。地元のにぎわいになれば」と喜んでいる。 (松村裕子)