ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 石川 2021年09月27日
岡山県備前市の備前焼作家、伊勢崎競(きょう)さんの作品を集めた「伊勢崎競 陶展」(北陸中日新聞後援)が、金沢市東山の高木糀商店で開かれている。素朴で豊かな味わいの約100点を展示販売している。28日まで、入場無料。
備前焼はうわぐすりを使わず絵付けもしないためシンプルで、高温で焼くことから固くて丈夫なのが特徴。伊勢崎さんの知人から紹介を受け、北陸3県初の展示が実現した。
食器や花器、カトラリー置きなど、3300~44万円の品々がそろう。わらを巻き付けて焼くことで、茶色がかった白地に赤い線状の模様が入る「緋襷(ひだすき)」など、技法によって違う風合いが楽しめる。
同店の高木進さん(70)は「昔ながらの備前焼を守りつつ、現代にも合うよう制作している。なじみのある九谷焼とも異なる、土の魅力を生かした焼き物を見てほしい」と話した。 (高橋雪花)