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【石川】七尾湾で無人島体験いかが 机島 市民団体ツアー企画

ジャンル・エリア : | 石川 | 自然  2022年08月17日

手作りのいかだに乗る参加者たち

手作りのいかだに乗る参加者たち

いかだ作りやテント生活

 七尾湾に浮かぶ風光明媚(めいび)な無人島・机島(七尾市中島町瀬嵐)の環境保全などに取り組む「万葉の島 机島磨き上げプロジェクト実行委員会」は近く、島へ渡る体験ツアーを始める。9月末まで続ける予定。モニターツアーも行い、受け入れ準備を整えている。 (大野沙羅)
 
 机島は、万葉集を編さんした奈良時代の歌人大伴家持(おおとものやかもち)が歌に詠んだことで知られる。50年ほど前には海水浴や観光船などで人が訪れていたが、近年は漂着ごみや雑草などが増え、荒れ地状態に。地元瀬嵐の住民でつくる実行委は、島のにぎわいを取り戻し、交流人口増につなげようと、昨年から清掃や草木の伐採などに取り組んできた。
 
 ツアーは4人からで、休憩テントや簡易トイレ、ボートなどが利用できる基本利用料は1組3万2000円。島に漂着した竹を再利用したいかだや、ボード上に立ってパドルをこいで水面を進むサップなどの体験も別料金で楽しめる。飲食店の協力で能登の食材を使った料理のサービスやバーベキューセットも用意している。

草木を伐採して整備したスペースに設置した机やテント=いずれも七尾市中島町瀬嵐の机島で

草木を伐採して整備したスペースに設置した机やテント=いずれも七尾市中島町瀬嵐の机島で

 モニターツアーには、金沢大生や和倉温泉の旅館・あえの風の従業員計6人が参加。船で島に渡り、漂着した長さ約3メートルの竹で作ったいかだを海に浮かべたり、同市本府中町の飲食店「お好み焼 平野屋」が島の海岸で拾った巻き貝のシタダミ入りの焼きそばなどを振る舞ったりした。金大2年の学生は「無人島って憧れなので、一度来てみたかった。すごく楽しめると思う」と話した。

 ツアーの予約はホームページ(HP)から受け付け、事業の収益は机島の整備や保全活動に活用する。木村幸生(こうき)実行委員長は「粗削りなところもあるが、少しずつ形にしていきたい。無人島に興味ある方が楽しみに来ていただけたら」と語った。HPのアドレスはhttps://tsukuejima.com