ジャンル・エリア : 愛知 | 海 | 自然 2018年06月29日
三河湾に浮かぶ無人島、三河大島(蒲郡市)が7月1日に海開きを迎える。8月末までは同市の竹島ふ頭から定期船が出る。近年は浜辺でのバーベキューに加え、カヌーや水上バイクなどマリンスポーツの体験も人気を集めている。
三河大島は広さ約6.5ヘクタールで、三谷町財産区が所有する。海水浴場がある東浜と西浜に渡船乗り場があり、計7軒の海の家が営業している。
ここ数年、7、8月に島へ渡る観光客は1万5000人前後で推移し、やや増加傾向にある。定期船のほかに自前のボートや水上バイクで訪れる人もいる。
三河大島売店組合長の柘植基成さん(55)は5年前から、親子向けにカヌーや磯遊び、ドラム缶風呂などの体験学習を始めた。「無人島での魚取りにあこがれる人は多い。島を生かした楽しみを味わってほしい」
無人島人気の高まりに、三谷温泉のホテル、旅館は往復乗船券や島でのバーベキューをセットにしたプランを売り出している。
定期船は往復1200円(小学生600円)。平日は4便、土日祝日や夏休み中の繁忙期は8~9便が運航される。
海開きを前に28日、海の家の店主や監視員を務めるスタッフら12人が、市内で心肺蘇生法や自動体外式除細動器(AED)の使い方を確認した。市消防本部の救急救命士が講師を務め、参加者からは溺れた人への対処など、具体的な質問が飛んでいた。
(木下大資)