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【長野】宮城まり子さんを追悼 下諏訪のハーモ美術館でねむの木学園作品展

ジャンル・エリア : 展示 | 甲信越 | 芸術  2022年08月23日

ねむの木学園の入所者が描いた色鮮やかな絵画などが並ぶ会場=下諏訪町のハーモ美術館で

ねむの木学園の入所者が描いた色鮮やかな絵画などが並ぶ会場=下諏訪町のハーモ美術館で

 下諏訪町のハーモ美術館で、体の不自由な子どもたちの養護施設「ねむの木学園」(静岡県掛川市)の入所者の作品展「ねむの木のこどもたちとまり子美術展」が開かれている。1995年、98年に続き3回目。2020年3月に93歳で亡くなった学園創設者、宮城まり子さんへの追悼の意を込めて企画し、入所者約60人が描いた個性豊かな作品200点が会場を彩っている。9月30日まで。

 アクリル画やサインペンなどで描いた色とりどりの花や風景などの絵が並ぶ。作品には宮城さんが作者に寄せたメッセージが添えられ、温かな目で入所者を見守る姿がうかがえる。宮城さんが制作した手描き友禅やガラス工芸品も展示されている。

 関たか子館長がパリで入所者の展覧会を鑑賞して感動し、「ぜひハーモ美術館でも開催してほしい」と連絡したのが始まり。宮城さんも快諾し、初回の美術展の際には来館した。

 関館長は「一人一人の個性が表現され、色彩も美しくいちずに描いたことが分かる作品ばかり。宮城さんの思いが感じられる素晴らしいアート作品を多くの人に楽しんでもらいたい」と話した。

 入場料は一般800円、小中高校生400円。27日と9月25日は終日休み。9月4日は午後、14日は午前が休み。

 (一ノ瀬千広)