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【静岡】海の生き物など立体表現 湖西市の神谷さん、刺しゅう作品展

ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 生き物 | 静岡  2022年09月08日

花や観葉植物をイメージした立体作品が目を引く=湖西市鷲津の市ふれあい交流館で

花や観葉植物をイメージした立体作品が目を引く=湖西市鷲津の市ふれあい交流館で

 金魚鉢に入ったヒトデやウミガメ、今にもさえずりそうな小鳥たち。温かみあふれる平面や立体の刺しゅう作品展が、湖西市鷲津の市ふれあい交流館で開かれている。30日までで、土曜休館。 (鈴木太郎)

 制作者は、湖西市古見の神谷厚志さん(66)。会場には、金魚鉢の中に再現した海や色とりどりのバラ、かわいらしい観葉植物のほか、妻の手作りハンドバッグに刺しゅうを飾り付けた「合作」など50点以上が並ぶ。針金で骨組みを作り、包帯を巻き付けてから、カラフルな糸で表面を彩り、刺しゅうの温かみを生かした立体作品に仕上がっている。

 神谷さんは一昨年の1月まで、市内の工場でITエンジニアとして働いた。退職直後、コロナ禍で外出自粛の生活になり、暇を持て余した。「何か手を動かしたら」との妻の勧めで同年9月、刺しゅうを始めてみることにした。

 最初は平面作品を手がけたが、いまひとつ心が盛り上がらなかった。見よう見まねで立体作品に挑戦し、イメージを形にする楽しさにはまった。「会社でデジタル人間だったはずなのに、今ではすっかりアナログになってしまった」と笑う。これまでに花や観葉植物、身近な動物など孫へのプレゼントを含め、100点ほどを制作した。

金魚鉢に海の生き物を詰め込んだ作品を手に、制作の楽しさを語る神谷厚志さん=湖西市鷲津の市ふれあい交流館で

金魚鉢に海の生き物を詰め込んだ作品を手に、制作の楽しさを語る神谷厚志さん=湖西市鷲津の市ふれあい交流館で

 作品展は初めて。作業に没頭してしまうタイプで「いざ作り終えると糸の間隔が均一でなく、満足のいかない作品も多い」と謙遜する。作品展を通じ「家族以外のいろいろな意見を聞けるとうれしい」と話していた。