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【長野】100%南信州産キャビアを特産に 岩塩も地元産、豊丘の道の駅で販売

ジャンル・エリア : まちおこし | グルメ | 特産 | 甲信越  2022年09月08日

南信州産キャビアをPRする片桐さん=豊丘村の「道の駅南信州とよおかマルシェ」で

南信州産キャビアをPRする片桐さん=豊丘村の「道の駅南信州とよおかマルシェ」で

 山々に囲まれた豊丘村の「道の駅南信州とよおかマルシェ 四季彩市場」で、高級食材のキャビアが販売されている。同じ下伊那郡の阿智村で育ち、大鹿村の岩塩で仕上げた。駅長の片桐明さんは「有名な豊丘のマツタケと合わせ、季節を通してこの地域に訪れてもらうきっかけに」と意気込んでいる。

 リニア中央新幹線開通を見据えて新たな観光素材づくりを図るため、豊丘村が主体となってチョウザメ振興会が2018年に発足。村内にいけすがあり、発足時に岐阜県から生後3カ月~半年のチョウザメを調達し、現在は約60匹を飼育している。会員で日本料理店「安藤」経営の池野大樹さんも、実家のある阿智村で飼育。安藤でキャビアを提供している。

 今回、池野さんが育てるチョウザメが十分成長したのを受け、キャビアの販売を始めた。「せっかくなら100%南信州産に」と大鹿村産の岩塩を使用。キャビア本来の味を生かすため、塩味は控えめにした。商品名は南信州産キャビア「天女のほほ笑み」。15グラムで9720円(税込み)。

 2日に発売して以降、1日10個ほど売れるという。豊丘村で飼育しているチョウザメもあと3年ほどでキャビアが採れるほどに成長するといい、販売を拡大を図るとともに新たな活用方法を検討している。

 チョウザメのオスの身も燻製(くんせい)にして販売している。片桐さんは「身もおいしい。キャビアを足がかりに特産品にできれば」と期待する。

 (問)南信州とよおかマルシェ=0265(48)8061

 (藤野華蓮)