ジャンル・エリア ： まちおこし | テーマパーク | 福井　 2022年10月05日

５人組ご当地戦隊ヒーロー「五湖レンジャー」＝若狭町のわかさ東商工会で

　三方五湖の自然と地域の平和を守る５人組ご当地戦隊ヒーロー「五湖レンジャー」が９日、若狭町で開かれる「若フェス」で４年ぶりに観客の前に登場する。コロナ禍前に毎年、ヒーローショーで戦ってきたレンジャーは、地域の子どもたちの人気者。本番に向けてオリジナル脚本が完成し、練習に力が入っている。（林侑太郎）

　わかさ東商工会青年部が生み出した五湖レンジャーは、自然や人々の暮らしをおびやかす悪役「クダーク」と戦う。５人にはそれぞれ必殺技があり、「年縞ボーリングスピアー」や「縄文・古代切り」など、地域の名所や名産などを取り入れている。

　コロナ禍でもオンラインで子どもたちと交流するなどしてきたが、ショーは１８年を最後に開いていなかった。青年部若手委員会の上野貴浩委員長（３８）は「小学校低学年の子どもたちに、レンジャーを知らない子がいる」ことに気付き、危機感を覚えた。若フェスの運営に今年から商工会が関わることから、久しぶりのショーを計画した。

　出演者は五湖レンジャーやクダークのほか、声の出演含め青年部員ら約２０人。脚本は部員でヒーロー映画好きの小堀向日太さん（２６）が、仲間の大切さを伝えるストーリーを１から書き上げた。

　９月２７日は商工会の建物に集まり、２時間以上にわたって練習。緊迫したバトルシーンでは動き方やせりふの読み方などを入念に確認した。小堀さんは「細かな修正点はあるが流れはばっちり。動きのキレなどを詰めていきたい」と本番を見据えた。

　若フェスは同町鳥浜の縄文ロマンパークで開かれ、敦賀気比高ダンスチア部の公演や花火の打ち上げなどがある。五湖レンジャーの出演は午後５時４５分から。上野さんは「多くの子どもたちに来てもらいたい。期待を裏切らない楽しい時間にする」と意気込んだ。