ジャンル・エリア ： イベント | 富山 | 花 | 鉄道　 2022年10月18日

スマートフォンアプリ「ｍｙ　ｒｏｕｔｅ」を利用したデジタルチケットをＰＲする稲場大地さん＝富山市桜町で

映画館、飲食店「散策して」

　富山地方鉄道（富山市）は、市内電車の全線が８時間乗り放題のフリー乗車券「まちなかおでかけチケット」を販売している。市中心部の商業施設や映画館、飲食店などで使える５００円のクーポン付きで、買い物や観光などでの利用を呼びかけている。　（平井剛）

　同市岩瀬地区で利用できる６時間乗り放題のフリー乗車券「岩瀬おさんぽフリーチケット」（３月発売）に続く第２弾。マイカー所有率の高い県民にとって、無料駐車場の少ない市街地は敬遠しがちなため、駐車を気にせず自由に市内を巡ってもらおうと企画した。

　乗車券はスマートフォンのアプリ「ｍｙ　ｒｏｕｔｅ」を利用したデジタルチケットで、購入するには自分のスマホにアプリをインストールする必要がある。会員情報と決済情報を登録し、メニューの「予約／利用」から「電車」「買う」を押すと、チケットが表示される。

　クーポンは富山ステーションシティや大和富山店、富山地鉄ゴールデンボウルなど１１施設で使える。また、大和富山店やＭＡＲＯＯＴ（マルート）のテナントなど２６施設では、チケット画面を見せるだけで割引が受けられるなどの特典がある。

　富山地鉄企画交通政策課の稲場大地さん（２８）は「電車を自由に乗り降りして、市内での買い物や観光、散策などを楽しんでほしい」と話す。

　料金は大人９００円、小人６８０円。有効期間はチケットの「利用開始」をタップしてから８時間以内。

来月６日、フェスタで生花店支援

花束500円以上購入などで１日乗車券進呈

　新型コロナ禍で売り上げが落ち込む生花店などを支援するため、富山市は１１月６日、富山駅南北自由通路などで「農林水産物ワンデージャックフェスタ」を開く。花束を５００円以上買うか、同所でのフラワーアレンジメントワークショップ（５００円）に参加した人には、市内の路面電車の１日乗車券を進呈する。

　同フェスタは２０２０年から毎年開催。花束は市内の生花業者から買い取ったもので、数量限定。富山駅とグランドプラザ、大手モールで午前１０時～午後４時に販売する。地場産食材を使ったテイクアウトグルメの販売や日本酒の有料試飲なども行う。　（西川侑里）