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【三重】亀山で5年ぶりのアート祭典 トリエンナーレが開幕

ジャンル・エリア : 三重 | 展示 | 芸術  2022年10月31日

亀山の町並みから着想を得たインスタレーションの展示=亀山市西町の旧舘家住宅で

亀山の町並みから着想を得たインスタレーションの展示=亀山市西町の旧舘家住宅で

 亀山市内で30日、現代芸術祭「亀山トリエンナーレ」が始まった。国内外の作家93組が東町商店街の各店舗を中心に、42カ所で作品を披露する。当初は2020年に開催予定だったが、新型コロナウイルス禍で2年連続で延期しており、5年ぶりとなる。11月19日まで。 (松本貴明)

 作品の分野は絵画や彫刻、写真、ダンスなど多岐にわたる。このうち市文化財の旧舘家住宅では、東京都世田谷区の画家、稲垣美侑(みゆき)さん(33)が、坂道の多い亀山の町並みから着想を得たインスタレーション(空間芸術)を展示。木の葉をイメージして切り抜いたり、色を付けたりした麻布などを飾った。「日常の出来事に面白さを感じて、想像力を膨らませることにつながれば」と話した。

 実行委員会は市民有志で構成し、前身のイベントを含めると今回で9回目。近年は3年ごとに開き、前回は17年だった。事務局長の森敏子さん(73)は「延期が続いたが、より創作に打ち込めた、と前向きに捉えてくれた作家もいてありがたかった。アートとともに亀山の自然や文化、市民との交流も楽しんでほしい」と話している。

 午前10時~午後5時で、最終日は午後4時まで。加藤家屋敷と旧舘家住宅の作品を見るには、舘家で販売している入場券(500円)が必要。他の会場は無料で見学できる。

 11月3日午前10時~午後3時には同市東町-西町一帯で自由に絵描きを楽しんでもらう催しを開催。会期中の8日間、市市民協働センターで山形国際ドキュメンタリー映画祭の上映5作品を上映する。