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【三重】かな文字・くずし字「読みたい!」 芭蕉の真筆など20点で解説

ジャンル・エリア : 三重 | 展示 | 文化 | 芸術  2023年07月27日

「古池や」の句を記した作品などが並ぶ会場=伊賀市上野丸之内の芭蕉翁記念館で

「古池や」の句を記した作品などが並ぶ会場=伊賀市上野丸之内の芭蕉翁記念館で

 伊賀市上野丸之内の芭蕉翁記念館で、江戸時代のかな文字やくずし字について紹介する企画展「読みたい!芭蕉さんの文字」が開かれている。9月10日まで。

 代表句「古池や蛙(かわず)飛びこむ水の音」を記した松尾芭蕉の自筆のほか、江戸の儒学者、明治期に活躍した俳人らがこの句を書き留めた作品を展示。句中の「る」の文字は、作品によって漢字の「留」と「流」をくずした文字が使われており、同じ音を表現する複数のくずし字があったことを解説している。

 このほか、奥の細道や芭蕉の真筆など約20点を並べた。現在のひらがなとくずし字を対比させた一覧表も用意し、夏休み中の子どもたちにもわかりやすい内容にした。

 学芸員の高井悠子さんは「文字の仕組みを知ってもらい、楽しく作品を見てほしい」と話している。

 午前8時半~午後5時。入館料は大人300円、小中高生100円。学芸員のギャラリートークは8月11日、9月3日の午後1時半から。

 (新居真由香)