ジャンル・エリア ： まちおこし | イベント | 福井　 2022年11月10日

食器、アクセサリー、おもちゃなどが並ぶ物々交換市の会場＝高浜町宮崎の高浜まちづくりネットワークで

　食器やおもちゃなど、持ち寄った品と等価値の品を交換することができる「物々交換市」が、高浜町宮崎の高浜まちづくりネットワークで開かれている。初開催ながら盛況で、企画した同ネットワークの山本幸作さん（４５）は「昨日と今日で会場の様相が全然違う。毎日来てもらいたい」と呼びかけている。１８日まで。土曜休館。

　会場には連日、町内外から子どもから大人まで幅広い世代が訪れる。日用品やアクセサリーなど、コーナーごとに分けられ、７日のスタート時には、賛同した同ネットワークの職員や地元住民から約２００点が集まった。９日時点では約５００点が並ぶ。使わなくなったおもちゃを持ち込み、祖母のために毛糸を、父親のためにＤＶＤを持ち帰った地元小学生もいたという。

　持ち込んだ商品の名前や元値などを用紙に記入し、等価値の商品と交換する仕組み。当日お目当ての物がなければ「後日引き換え券」を受け取り、商品が入れ替わった段階で使える。現金やチケット、飲食品、会場に入らない大きさの品などは持ち込めない。

会場の日用品コーナー＝高浜町宮崎の高浜まちづくりネットワークで

　地域おこし協力隊でもある山本さんは「捨てるはずだったものが人の手に渡れば価値が生まれるはず」と企画の狙いを話す。ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）に掲げられる「つくる責任　つかう責任」にも当てはまるリユースの取り組みで、引っ越しや新生活の時期に合わせ、来春に２回目を開催する予定。

　（相原豪）