ジャンル・エリア : 展示 | 岐阜 | 芸術 2022年12月09日
恐竜など古生物の復元画や模型を集めた特別展「パレオアート作品展 2人のパレオアーティスト」(中日新聞社共催)が9日から、関市小屋名の県博物館で始まる。来年2月26日まで。
パレオアートは多くの文献や資料を基に研究者らと議論を重ね、科学的に正確な復元を施した芸術作品。特別展では京都精華大教授で画家の小田隆さんと、古生物復元模型作家の徳川広和さんに焦点を当てる。
会場には復元画や模型約150点が並ぶ。会場の中央には幅6.2メートル、高さ2.8メートルの巨大キャンバスに描いたゴルゴサウルスとスティラコサウルスの絵が鎮座。原寸大のティラノサウルスの頭骨と頭部の絵画とともに迫力がある。
模型は化石などを基に骨格を作ってから石こうで肉付けをする。細部にもこだわっており、新作のトロオドン科恐竜の模型では爪の先の色が見る角度によって変わる仕掛けもある。
展示品は全て写真撮影や模写ができる。会期中には展示品の追加や入れ替えもあり、合わせて240点が並ぶ予定。高津翔平学芸員(33)は「世界を代表する2人の作品を集めた。科学的に復元した古生物の姿を楽しんでくれれば」と話す。
午前9時半~午後4時半。一般600円、大学生300円、高校生以下無料。祝日を除く月曜と29日~来年1月3日、10日は休館。
(秋田耕平)