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【富山】あなた好みの地酒 教えマス 道の駅高岡に「AIソムリエ」

ジャンル・エリア : グルメ | 富山 | 特産  2022年12月09日

道の駅に導入された「日本酒AIソムリエ」を説明する小荷田直也さん=高岡市蜂ケ島の道の駅「万葉の里 高岡」で

道の駅に導入された「日本酒AIソムリエ」を説明する小荷田直也さん=高岡市蜂ケ島の道の駅「万葉の里 高岡」で

富山のIT企業開発 「気軽に選んで楽しんで」

 高岡市の道の駅「万葉の里 高岡」は8日、日本酒の好みを入力すると、その人に合った地酒の銘柄を教えてくれる人工知能(AI)システム「日本酒AIソムリエ」を導入した。ITサービス会社「テックネスト」(富山市)が開発し、同道の駅で初めて実用化した。 (武田寛史)

 AIシステムに登録されている富山の地酒は40銘柄。タブレット端末で年代、性別、購入目的(自分用かギフト用)、日本酒を飲む頻度、好みの味や香りを入力すると、おすすめの3銘柄が提案される仕組み。

 3銘柄まで提示することで利用者が選ぶ楽しさも残している。銘柄に合う食べ物(おつまみ)などの情報も紹介する。表示される日本酒や食べ物は同道の駅で購入できる。

 テックネスト代表の小荷田(こにた)直也さん(39)=栃木県出身=は、県が移住と起業を支援する「とやまスタートアッププログラムin東京」の3期生。昨年10月に富山に移住、起業した。地酒の種類が多く、選ぶのが難しいと感じたのが開発のきっかけ。なかやす酒販(高岡市)から地酒情報のアドバイスを受けて完成させた。

 きき酒師の小荷田さんは「日本酒離れといわれるが、もっと気軽に選んで、楽しんでほしい。全国の道の駅や土産店でも登録銘柄を追加すれば活用できる」と話す。大指(おおさし)栄一駅長(44)は「これまで銘柄の特徴を質問されても明確に答えられないときもあった。導入により日本酒の専門家が道の駅に常時いてくれるようなもの」と、お客へのサービス向上に期待している。