ジャンル・エリア ： イベント | グルメ | 乗り物 | 城 | 工芸品 | 歴史 | 鉄道 | 静岡　 2023年01月04日

「二俣マルシェ」のチラシを持つ天竜区観光協会と天竜浜名湖鉄道の職員ら＝浜松市天竜区の天竜二俣駅で

　８日に放送が始まる大河ドラマ「どうする家康」を地域の観光誘客につなげようと、放送前日の７日、浜松市天竜区二俣町でマルシェやウオーキングなどのイベントが開かれる。ラッピング列車の出発式に合わせた企画で、地域の歴史に注目を集めようと各地の先陣を切る。　（野瀬井寛）

　同区を通る天竜浜名湖鉄道では、徳川家康を演じる松本潤さんをデザインした車両を運行予定で、出発式は天竜二俣駅である。関連イベントは区観光協会を中心に、同鉄道と天竜商工会などが企画した。

　駅前では「新春二俣マルシェ」と銘打ち、地元の味覚や工芸品を集めたテント・軽トラ市を開催。３８店舗が参加し、「御城印」などのグッズも販売する。「浜松徳川武将隊」の演武がオープニングを飾る。

　周辺の史跡に足を伸ばすツアーとして、両手でポールを使って歩くノルディックウオークの約１時間半の体験会もある（予約制）。市街地を巡る有料の自転車タクシーも稼働する。

　周辺には、家康と武田信玄が激しい争奪戦を繰り広げた二俣城跡（国史跡）や、謀反の疑いをかけられ切腹した家康の長男・信康が眠る清瀧（せいりゅう）寺などがある。

　近くの商店では関連商品の開発も進む。区観光協会の邑瀬（むらせ）三男さん（７１）は「家康に関わる山城や史跡、伝承は区内各地にある。訪れてもらうため、旬を逃さずどんどん手を打ちたい」と意気込む。

　マルシェは午前１０時～午後３時、ラッピング列車の出発式は午後２時から。ホームからの観覧には同鉄道の乗車券か入場券（１６０円）が必要。（問）同鉄道＝０５３（９２５）２２７６