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【静岡】天竜二俣限定 信康グッズでゆかりの地PR

ジャンル・エリア : グルメ | | 文化 | 歴史 | 静岡  2023年05月19日

発売中の「縁起カード」とコースターをPRする太田剛嗣社長

発売中の「縁起カード」とコースターをPRする太田剛嗣社長

 戦国時代の合戦の舞台となり、徳川家康の長男・松平信康が最期を迎えた地でもある浜松市天竜区二俣町で、歴史にちなむオリジナル商品の販売が始まっている。いずれも地元限定で、「商品を買うだけでなく、二俣まで一人でも多くの人に足を延ばしてほしい」と狙う。 (野瀬井寛)

 地元の板金加工会社「東海進研」が先陣を切った。金色に輝く真鍮(しんちゅう)製の「二俣城と信康公縁起カード」(880円)を1月に発売。表に信康の肖像と葵の紋を、裏に二俣城の天守台と説明文を記す。

 二俣城は「逆心」を疑われた信康が自害した場所だが、防御に優れた堅城だったことから開運グッズとして位置付けた。3枚組の「二俣城と信康公コルクコースター」(同額)もある。

 同社は家康グッズも手掛け、浜松城などで販売しているが、信康グッズは二俣周辺の商店のみで扱う。太田剛嗣(よしあき)社長(61)は「二俣城が歴史上、重要な場所だったことを、現地で見て感じてほしい」と語る。

新発売の最中「松平好み」=いずれも浜松市天竜区で

新発売の最中「松平好み」=いずれも浜松市天竜区で

 信康グッズの元祖といえる和菓子店「むらせや」は4月、葵紋をかたどった最中「松平好み」(185円)を送り出した。55年前から販売している「信康餅」と同じく粒あんと求肥を使い、上品で香り豊かに仕上げている。

 村瀬均社長(62)は「信康は、徳川家による平和の礎になった人物として、地元では特別な思い入れがある」と語る。「松平好み」も人気が出れば定番商品にしたいという。

 区観光協会天竜支部では、信康と妻・徳姫(五徳)のオリジナルキャラクターのカプセルトイ販売機を案内所前に設置している。

 大河ドラマ「どうする家康」では、7日の放送で細田佳央太(かなた)さん演じる成長した信康がついに登場。カプセルトイ製造元のキャッツアイビー(中区)ではさらに新商品を準備するなど、PRを加速させるという。