ジャンル・エリア : テーマパーク | 富山 | 展示 | 水族館 | 生き物 2023年01月12日
魚津市の魚津水族館は11日、館内で初めて幼生体から成体にまで育てた南方系のクラゲ「アマクサクラゲ」の展示を始めた。同クラゲは日本海側では富山湾以南にすむとされ、富山湾での確認は数少ない。
展示したのは、2021年3月に愛知県碧南市の碧南海浜水族館から譲り受けたポリープと呼ばれる幼生体から育てた1匹。かさの直径は約10センチ。16本ある触手の長さは伸ばすと40センチ程度になる。
同年から飼育に取り組んだが、なかなか育たなかった。餌のミズクラゲを小さく切って1匹ずつに与えていたのを水槽全体に流したり、体の大きさに合わせた水槽に変えるなどの工夫を重ね、展示できるサイズの個体が1匹だけ育った。
アマクサクラゲの毒被害を受けながら育てた飼育員の小野理子さん(24)は「ようやく育った1匹。特徴の長い触手をなびかせて、水槽内を優雅に泳ぐ美しい姿を見てほしい」とアピールした。(松本芳孝)