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【岐阜】美濃和紙使い優しい灯り 岐阜・美濃市で兵庫の造形作家作品展

ジャンル・エリア : 展示 | 岐阜 | 工芸品  2023年02月10日

作品を紹介する浜坂さん=美濃市蕨生の美濃和紙の里会館で

作品を紹介する浜坂さん=美濃市蕨生の美濃和紙の里会館で

 和紙を使った明かり作品やオブジェが並ぶ「森の精霊 美濃和紙と楮のあかり展」が美濃和紙の里会館(美濃市蕨生)で開かれている。3月6日まで。

 兵庫県赤穂市の造形作家、浜坂幸代さんの作品。

 和紙が自然の原料でできていることから「森の精霊」をテーマに選んだ。針金を溶接して作った枠に和紙を貼り合わせた明かり作品が中心。曲線を生かしたやわらかく、生命力を感じる作品がそろった。

 「せっかく美濃でやるなら地元の和紙を使いたかった」と浜坂さん。地域の職人が提供した美濃手すき和紙で作った作品12点を用意した。落水紙やもみ紙など個性豊かな和紙を使って仕上げた。

 素材の性質や自身のイメージなどを合わせて作ったといい、作品は一点物。「職人の皆さんのことも知ってもらいたい」と、提供した工房や職人の写真などが載ったパネルも添えた。

会場に作られたインスタレーション

会場に作られたインスタレーション

 会場の照明は作品が放つ光のみ。足を踏み入れると幻想的な空間が広がる。コウゾの繊維を絡ませてつなぎ、大木に見立てたインスタレーションもあり、写真撮影も楽しめる。

 浜坂さんは「美濃和紙や自然の素晴らしさ、優しい明かりに包まれるぬくもりを感じてもらえたら」とPRする。

 午前9時~午後5時。火曜は休館。大人500円、小中学生250円。 (金田侑香璃)