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【石川】満開を前に堆肥まき 育てる会 小松・千恵子桜

ジャンル・エリア : 石川 | 自然 |   2023年03月27日

千恵子桜の周りに堆肥をまく参加者たち=小松市松岡町で

千恵子桜の周りに堆肥をまく参加者たち=小松市松岡町で


お花見へ 準備着々

 県内有数の大きさを誇る小松市松岡町のシダレザクラ「千恵子桜」が満開になるのを前に、県内の有志でつくる「千恵子桜を育てる会」は26日、桜の周りに堆肥をまいた。この日は4分咲きで、29日ごろに見頃を迎える見込み。

 千恵子桜は1953年、結婚のため17歳でブラジルに渡った同町の村中千恵子さんの幸せを祈り、いとこが自宅隣に植えた。2000年から有志が手入れを続けている。高さ15メートル以上、太さは3.17メートル。

 育てる会の約20人が集まり、雨の中、土壌の微生物を増やす堆肥600リットルをまいた。千恵子桜を20年以上診ている能美市寺井町の樹木医、立花武志さん(81)は「つぼみが多く、今年もきれいな花が咲きそう。上へ上へと枝を伸ばして、立派な姿を見せてくれている。皆さんに守られて1000年、2000年生きる名木になってほしい」と話した。

 29日から4月9日の午後6~9時にライトアップする。31日と4月1、2両日は午前9時から移動焼きまんじゅう店「○和笑(わわわ)」が出店する。 (井上京佳)