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【富山】自然の芸術 絵のような蜃気楼

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 自然 | 芸術  2023年03月24日

作品を解説する大野隆雄さん=魚津市の魚津埋没林博物館で

作品を解説する大野隆雄さん=魚津市の魚津埋没林博物館で

魚津で名古屋の大野さん写真展

 蜃気楼(しんきろう)がよく見られる4、5月を前に、名古屋市緑区のプロカメラマン大野隆雄さん(56)の作品展「自然の神秘 絵のような世界 蜃気楼」が魚津市の魚津埋没林博物館で開かれている。4月29日まで。

 2018~22年の4~6月、大野さんが毎週のように魚津に通い、撮りためた数万点の蜃気楼写真の中から15点を厳選。縦84センチ、横119センチに伸ばし、自分で作った木製の額に入れて展示している。

 早朝から夜にかけてさまざまな顔を見せる新湊大橋の蜃気楼を7枚の作品にした、建物が反転を繰り返す「ロケット発射10秒前」など、蜃気楼の魅力を伝える作品が並んでいる。蜃気楼による変化を分かりやすく紹介するため、実景写真も解説文に添えた。

 大野さんは「モノトーンの作品が多い蜃気楼写真に色のある表現を加えたかった。刻々と変化する蜃気楼との出会いはまさしく一期一会の自然の芸術だ」と話した。

 同館は15枚の作品をポストカードにし、1枚200円で販売している。 (松本芳孝)

3月8回目発生 最多記録を更新

 魚津市の魚津埋没林博物館は23日、射水、富山、黒部方面の広範囲で実像の上に虚像が映る上位蜃気楼(しんきろう)が発生したと発表した。3月の蜃気楼は今年、既に8回目。記録がある1993年以降、過去最多だった1999年の5回を大きく超え、4、5月とされる蜃気楼シーズンがひとあし早く始まった印象だ。

 同館によると20日から4日連続の発生。蜃気楼の分かりやすさをA~Eの5段階で示すランクは「C」。富山市草島の北陸電力富山火力発電所付近の風景の反転や、新湊大橋の橋げたの変化などが見られた。 (松本芳孝)